Reboot – onedrop

onedropからVADEスタッフRyosukeのシグネチャーモデル「Reboot」が発売されます。

Rebootのスタート

2022年でonedropに加入して10年目になり、節目として何かやりたいなと考えていたときに、オーナーのDavidから「新しいヨーヨーつくる?」と話をもらい、制作がスタートしました。最初は新しいヨーヨー制作の話もありましたが、10年以上経ってもonedropらしさを感じる「Project形状」に思い入れがあるため、いろいろと話し合った結果、別バージョンのRebirthをつくることにしました。

Rebirthから大きく変更した3つのポイント

・1つ目は素材を7075アルミニウムへ変更
強度や重量などでヨーヨーの特性に新しい試みができる7075アルミニウムへ素材を変更することを考えました。また、Project形状での7075アルミニウムのヨーヨーは過去存在していないため、onedropとしても新しい試みになります。

・2つ目はバランスの再調整
当時、Rebirthをつくったときは66gがベストでしたが、時代のトレンドとともに自分の好みも軽めなヨーヨーに変わってきたため、軽量化を考えていました。「別バージョンのRebirth=プレイに重要な直径や幅はそのまま」にし、リムやフェイスの内側で重量配分の微調整しています。最終、ミドルサイズのモノメタルヨーヨーには珍しい63.5gを採用し、軽量化しつつも回転力と振り心地の良いコントロールを両立したバランスが誕生しました。

・3つ目はクラシックデザインの継承
今回フェイスデザインに大きな変更をしました。onedropの原点でもあるProjectのヘアラインを取り入れることで、自分自身はもちろんですが、onedropが好きな方も待ち望んでいるであろうデザインに仕上がりました。

この3つを組み合わせ「Reboot」が誕生しました。

Rebootの由来

Rebirthの時にも少し紹介していましたが、初期のonedropのシグネチャーシリーズは、そのプレイヤーの頭文字から始まる単語でヨーヨーの名前が付けられています。今回もその伝統を受け継ぎ、「R」で始まる名前を考えていました。同形状のヨーヨーを別バージョンとして考えたとき、最初に思い浮かんだのが「映画のリブート作品」です。映画のリブートは、「過去作品では再現できなかった表現を現代の技術で演出・解釈し再構築する」という意味があり、今回の3つのポイントと非常に近く、「素材、バランス、デザインを再解釈」してつくっていたため、「Reboot」と名付けました。

ボックスアート

今回のボックスアートも僕が担当しています。前回はProjectの復活がテーマだったので、Projectのボックスアートに近いイメージで作成していました。今回はヨーヨーの名前がRebootということもあり、過去リブートされたことがあるアメコミ映画に出てくる架空のタブロイド紙をイメージしたマニアックなデザインに仕上げました。

Rebootのおすすめセッティング

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・ベアリング:onedropフラットベアリング or 10ボールコンケイブベアリング
・サイドエフェクト:ウルトラライト
・パッド:フローグルーブパッド(透明)
・ストリング:Kitty Stringナイロンノーマルホワイト
・オイル:V4M orジャムリューブ(ストリングタイプ)

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上記のように僕はフラットベアリングとコンケイブベアリングで使い分けています。
フラットベアリングでも十分に回りますが、少し物足りないなと感じる方はコンケイブベアリングがおすすめです。バイメタルレベルの回転力を持つRebootが体験できるので、是非試してみてください。

最後に

Rebootは新しい視点でつくった別バージョンRebirthです。今の時代には少なくなってきているミドルサイズのヨーヨーになっているので、onedropが好きな方だけではなく、小さめのヨーヨーが好き、興味がある方にも手に取っていただけると嬉しいです。

https://onedropyoyos.com/yoyos/reboot/