本当に上手くなりたかったら【プラスチック機種】を使え!

コラムシリーズ第2弾。今回のテーマはこちら!

タイトルを見て上記のように思ったそこのあなたに質問です。

① プラスチック機種ではできない技がある(ホリゾンタルは除く)

② 自分のヨーヨーを貸した時、友人が自分より長く回せてると感じたことがある

③ フリースタイルに挑戦しているがスリープが足りない気がしている

もしいずれかに思い当たる部分がある方はヨーヨーをさらに使いこなす技術を

さらにレベルアップできるポテンシャルを持っている

ので最後まで読んでいただけるととても嬉しいです。

また「プラスチック機種で練習した方がいい!」という言葉を聞いたことがあるけど、プラスチック機種を使うことでなにがどう良くなるのかという内容をVADEなりに解説していますので、是非参考にしていただければと思います。

 

1.プラスチック機種はここまで使いこなせる!

最初の話でなんとなくプラスチック機種を使うと上手くなれることは分かったけど、「じゃあプラスチック機種って実際にどこまで使えるの?」という疑問が出るかと思いますので、フリースタイル部門でプラスチック機種を使っていた猛者を紹介したいと思います。

以下の選手はVADE RECOMMENDED PLAYERSでも紹介しています。

マークモントゴメリー選手/2006US National 2nd Place/使用機種:DV8(金属リム機種)
センバヒデマサ選手/2007JN 2nd place/使用機種:フリーハンドゼロ レセス(フルプラスチック機種)
ジェンセンキミット選手/2010WYYC Champion/使用機種:ノーススター(金属リム機種)

いかがでしたでしょうか?

2010年までのフリースタイルですが、いずれもプラスチック機種を使いこなし、上位入賞しています。このコラムでは、「プラスチック機種を使ってここまで使えるようになりましょう」というわけではなく、プラスチック機種を今よりも使いこなせていれば、メタル機種をつかったときに

挑戦できることの幅をさらに増やすことができる

ということに気がついて欲しいという意味を込めています。

「確かに!」と思っていただいた方は、次の項目でプラスチック機種を使うことでどのような技術が身につくかを紹介しますので、最後まで読んでいただければと思います。

2.プラスチック機種を使うと得する3つのポイント

それではこのコラムで最重要内容となるであろう「プラスチック機種を使うことで、なにがどう良くなるか」という部分を大きく3つの項目に分けて紹介していきます。

【ポイント①:理想的なスローができるようになる】

みなさん、ヨーヨーの投げ出し位置やスローの仕方を気にしたことはありますでしょうか?

現代のヨーヨーは、とても進化していて良い機種ばかりなので、しっかりと投げ出さなくてもある程度回転してくれます。しかし、理想的なスローの仕方ができている人とできていない人とでは1スローでの回転力やスリープの長さで大きな差が出てしまいます。

以下はどれくらい差がついてしまうかということをわかりやすくするために、単純化した数値で表現していますが、ヨーヨーが高性能でもスローの違いでここまで差が出てしまいます。

答えは①です!

普段ヨーヨーをしているとき自分では気が付きにくい部分ではありますが、ヨーヨーの力を一番引き出せる投げ方は、力こぶを作るように腕を曲げて、肩よりも上に手が上がっている状態です。

もし下記左側のような位置でスローをしていたら、この機会に少しずつ調整して理想的なスローを覚えていきましょう。

 

【ポイント②:傾きをコントロールする技術が身につく】

プラスチック機種は動かし方によって影響を受けやすいというイメージはありませんか?

しかし傾きやすいということは、逆を言えば調整が効きやすいということです。

トリック中にヨーヨーが傾いてしまったり、スローした後に少し傾いてしまって投げ直しをしていることがあるという方は、

傾きを直すコントロール技術を覚えられるチャンスです。

傾きの調整の仕方はとても簡単。

ヨーヨーのボディにストリングを当てることで傾きを調整することができます。覚えていく順は以下の3段階で行うと、自然とトリックを行っている動きの中で傾きを直すコントロール技術が身につきやすいです。

① ボディにストリングを当てて向きが変わる方向を覚える

② トリック中に傾いたら一度止まり、調整してそのままトリックを続ける

③ 傾いても調整しながら通常のスピードでキャッチまでトリックができるようになる

※スローの時点で傾いてしまう場合は、手の向きをまっすぐできるように調整しましょう。 

 

【ポイント③:ボディコントロールが身につく】

①ではスローメインでしたが、ここではトリック中の姿勢についての内容になります。

トリック中の腕の位置が傾いていたり、変な部分に力が入ってしまっていることはありませんか?

特にバイメタルやチタン機種は高性能のため、回転力が強く、スリープも長いですが、その分ヨーヨー自体の勢いがとても強く、トリック中に姿勢を持って行かれてしまうことがあります。体の位置が正しい場所にないということは色々なところに余計な負荷がかかっているため、ヨーヨーにもダイレクトで影響が出てしまいます。

体の傾きをヨーヨー以外の身近なもので例えるとレースゲームでコーナーを曲がるとき体ごと傾いてしまうことに似ているかと思います。まずは気軽に使える機種で整えていき、カッコよくヨーヨーをした方が見栄えも良くなるので、試してみてください。

 

【番外ポイント:スリープ時間が長くなる】

ここまで読んでいただいている察しの良い方は気がついていると思いますが、①〜③ができることで自然とプラスチック機種でも長時間使えるようになっているはずです。プラスチック機種を普段使い慣れない方は、少しだけ苦戦してしまうかもしれませんが、トリックの練習と一緒に挑戦してみてください。

 

3.VADEおすすめのプラスチック機種のタイプを紹介!

最後に機種の素材などによっても上記で紹介したものの感覚や習得に差が出ることがあるので、VADEが考えるおすすめのプラスチック機種をタイプ別に紹介したいと思います。

※あくまで傾向のためまずは身近な機種からがベストです。

まとめ

今回は【本当に上手くなりたかったらプラスチック機種を使え!】でした。

このコラムの内容は実際にVADEスタッフも挑戦・経験してきたことも含まれています。

プラスチック機種は気軽に使え、良い事ばかりなので是非挑戦してみてください。

(冬は金属製のヨーヨーが冷たくなってきてしまうので、プラスチック機種で挑戦してみるいい時期かもしれません。)

 

第1弾の【オリジナルトリックはどうやって創るの?】もあわせてご覧ください。